おなかにくる冬の風邪

 

冬の感染症といえば、インフルエンザと思われがちですが、ノロウィルスやロタウィルスなどによる感染性胃腸炎も冬季に流行します。吐き気、嘔吐、下痢、発熱が主症状です。人から人へ感染する場合と食品から感染する場合があります。人から人への感染では、ウィルスが手などに付いて口に入る場合と吐物の飛散からうつる場合があります。

ノロウィルス

 

ノロウィルスとは人の小腸粘膜で増殖するウィルスで、従来は小型球形ウィルスと呼ばれていました。主に11月から3月にかけて胃腸炎を起こし、また二枚貝などから食中毒を起こします。

感染予防のポイント

 

感染予防の最も有効な対策は手洗いです。トイレを使用した後、調理の前、食事の前には必ず手洗いをしましょう。石けんと流水で30秒よく手を洗います。
部屋やトイレで吐いた場合は、部屋の換気を十分に行いながら、吐物をふき取り、ふき取ったあとを塩素系殺菌消毒剤(ハイター)などで消毒します。直接触れた時は、石けんで十分に手を洗いましょう。

食中毒予防のポイント

 

食品を介した感染を防止するためには、手洗いを十分に行うこと、食品を十分に加熱することが効果的です。他にも、手指や調理器具などの洗浄・消毒を厳守する生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄することなどに注意しましょう。

感染性胃腸炎にかかったら

 

下痢や嘔吐が続く間は、脱水症状に注意しましょう。子どもの場合には、ぐったりする、唇が乾燥する、尿が濃くなるなどの症状が現れた場合はすぐに病院を受診しましょう。吐き始めた3〜4時間は何を与えても吐いてしまいます。しばらくすると吐き気がおさまってくるので、安静にしてりんご果汁、麦茶などを少しずつ飲ませましょう。

下痢が少し落ち着いたら

 

おかゆ、うどん、トーストパン、野菜スープ、味噌汁など

次は消化のよいものを

大根、人参、じゃがいもなどを柔らかく煮たもの

豆腐、白身の魚、鶏のささみ、麩等、そして徐々に普通の食事に戻していきます

下痢のときに、食べてはいけないものは

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油の多いもの ×牛乳、チーズ、ヨーグルトなど乳製品

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砂糖の多く入ったもの ×繊維の多い野菜や果物

 
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